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古民家暮らしと南の島と

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2011年 10月 17日

秋の庭と冬支度

秋の庭と冬支度_e0252942_9444070.jpg
金曜日の雨はなかなか強かったので、庭のきんもくせいがみんな散ってしまいました。
オレンジのじゅうたんのようになっていて、これもまた、美しいです。

ただ、朝起きて窓を開けると、ふわ~っと漂っていた甘い香りがしなくなってしまいました。
ちまたには人工的な香りが氾濫しているのですが、ほんものの花の匂いはやはり、嗅覚にストレートに訴えかけてくるものがあります。

官能的な香りと言えば、そうも思えるけれど、実は私にとってのきんもくせいの香りは中学校の文化祭の思い出とつながっています。

この時期、私の出た附属中学校では文化祭の準備の真っ最中でした。クラスごとに劇をするのです。
演目はおぼろげながら覚えているのですが、それよりも、クラスメイト達と分担して一つのものを作り上げていく難しさと楽しさを教えてくれた文化祭でした。

私はいつも、照明とか脚本とか、裏方ばかり…
でも、もちろん、舞台に立つのが大好きな同級生もいて…

そんな昔の友達が、今は、ガルシアという居酒屋のおかみ(?)になっています。

彼女が主演の演劇部主催の劇では、私が脚本を担当したのですが、おりしもベルサイユのばらの全盛時代、ロマン・ロランの革命劇を探してきたのはいいのですが、結末がドラマチックでないと、最後に毒を飲んでしまうという結末に変えてしまいました。

まさか、その後フランス文学を専攻するとは夢にも思わず…
ロマン・ロランに申し訳ないと今でも思います。

故郷に帰ってきてうれしいことの一番は、こうして古い友達ともう一度つながること。
たまに、ガルシアで開かれるミニ同窓会は、私の元気の素だったりします。

おお、障子を張る話が書けなくなってしまったので、それはまた明日。

# by theresesakai | 2011-10-17 09:05 | 日々の暮らし | Comments(0)
2011年 10月 14日

背中を押してくれる人

背中を押してくれる人_e0252942_1093486.jpg

今朝は曇り、今にも泣きだしそうなお天気です。
そう言っているうちに、ポツリポツリ、雨が降り出しました。今日は庭を少し掃こうと思っていたのに、またまたからぶりです…

昨日の朝いちばんに、メールチェックをしたら、「履歴書出してください」というメールが入っていました。
仕事があるかどうか、まだまだ分からない段階ですが、とにかく履歴書を書くことにしました。

ずっと続けて仕事をしていたら、履歴書なんて書くことないのですよね。だから、久々に書いています。
これまで書いたものを整理中です。
パソコンの中から、タイトルや書いた時間を探し出していると、ああ、こんなこともやった、あれもやった…と記憶がよみがえってきます。
「私、こんな仕事もしてたんだ」なんて、自分で自分に感心したり…

はっと気が付くと、自分の真ん中に空いていた穴がふさがっていました。
「仕事がしたかったんだ」素直にそう思いました。そして「占いあたった!」。

写真の猫の飼い主ぎんねこさんが占いをやってくれたのです。
今回はいつものタロットではなく日本の神様カードを使ってやってくれました。

その中で私の未来をあらわす「天之常立神 あめのとこたちのかみ」の意味というのは

“今、あなたは内面においても、外に向かっても、大きく拡大していく時を迎えています。この宇宙で唯一無二のあなただけのエネルギーを、今すぐ人生の舞台で表現してください。注目されることへの恐れを手放すのです。あなた自身が輝くことを許可しましょう。”

おそるべし「日本の神様カード」

ぎんねこさんの占いに背中を押され、先輩に電話をする気持ちになったのですから、友達はほんとにありがたいものです。
一周忌が終わって、仏間に飾ってある父の写真も「そろそろいいよ」と言っているような気がしました。

どこかでもういいとあきらめていたのに、もう一度仕事をすると心のどこかでスイッチが入ったら、まだ、仕事が決まっていないし、そこまでの道のりは長いかもしれないのに、気持ちがしゃんとして元気が湧いてきました。

さて、今日は、お座敷の障子をはがして、障子はりに挑戦です。
父が「障子はりは雨の日がいい」と言っていたのを思い出して、思い立ちました。

「古民家暮らし」なんてタイトルつけた割には自分のことばかりですが、明日は障子の写真をアップできるかも

# by theresesakai | 2011-10-14 10:12 | 出会い | Comments(0)
2011年 10月 12日

金木犀の花

金木犀の写真を撮りに、庭に出てみると、季節がすっかり秋になっていることに気が付きました。
カメラを構えて、ファインダーから覗いてみると、金木犀の小さなオレンジの花は、少しずつ枯れ始めているのでした。よく見ると、木の下にオレンジの花が散って、少しずつ寒い季節に向かっています。


金木犀の花_e0252942_8141588.jpg


一年前、私の暮らしは仕事が中心でした。週に3回、二つの大学に教えに行っていたので、仕事の曜日を軸に、空いている日が楽しみの時間で、そんな風に一週間があっという間に過ぎていたのです。

今は仕事をしていないので、毎日が日曜日…最初はそれを楽しめていたのですが、少しずつ、軸のない生活がなんだか空虚に感じるようになりました。充実している時間の中に、一番大事な部分がぽっかり穴が空いている感じ…芯をくりぬいたりんごみたいに…

人間って、ほんと不思議だなと思うのは、父が末期がんと診断されて、これからどうするかが全部私の方にかかってきたとき、まるでどこからか降ってきたみたいに力がわいて、次々と難題をこなしていったのに、いま、こうして、仕事をしていない以外は平和で幸せな状況になってみると、ぼんやりした不安に支配されてみたり…

「今を生きる」ということは、目の前のことしか見えないときのほうがやりやすいのかもしれません…

そんなこんなで頭の中がいっぱいになっているとき、考えるのをやめてとにかく何か動くというが抜けだすための鉄則。なかなかかけられなかった母校の先輩へ求職の電話をかけてみたのでした。

でも、こんなにゆったりした毎日は、なかなか味わえない貴重な時間。
カメラを片手に庭に出てみると、季節は待ってくれない、と思います。一瞬を逃してしまうと、二度と戻ってこない瞬間の連続で時間が成り立っていることに気が付きます。

今日も今を大事に、大切な一日を過ごそ、うと小さな決心です。

# by theresesakai | 2011-10-12 08:40 | 季節の花や木 | Comments(0)
2011年 10月 11日

初めまして

初めまして_e0252942_14121850.jpg
庭の金木犀がオレンジの花をつけ、いい匂いがあたりに満ちています。
朝、起きて、深呼吸すると、胸のどこかがきゅんとするような香りです。

父が亡くなって一年。実家の金木犀は元気です。
結婚を機に住んでいた沖縄には、金木犀の木はなく、長いことこの香りとご無沙汰でした。だからこそ、26年も前の昔の記憶がよみがえってくるのかもしれません。

父の死をきっかけに、生まれ育った古い家で、母と暮らすことにしました。
時々、夫のいる沖縄にも行くので、行ったり来たりの生活です。

結婚するまでいたこの古い家も、26年住んでいた沖縄も、こんな風に行ったり来たりするようになって新鮮な感じで見ることができ、改めて良さがわかってきたところがあります。

何よりも仕事を辞めて、生活が一変し、話したいことがとりとめもなく浮かんでくるようになりました…
たっぷり時間があるのをいいことに、初めての一眼レフを買ったので、写真と文章とで日記をつけてみようかと思います。

実家に戻って来た翌朝、布団の中で感じる懐かしい気持ちのように、心のどこかがホッとゆるむような、そして小さな気づきが生まれるようなブログになるといいなと思います。

写真は沖縄で撮ってきたニトベカズラです。(ただ今、いろいろ試しているところなのです)
金木犀の写真、数日中にアップします…

# by theresesakai | 2011-10-11 14:15 | Comments(0)