2014年 02月 26日
週末からいいお天気が続いて、庭の梅が一気に咲きました。
月曜日には沖縄から結書家としさんがやってきました。としさんとのご縁はとてもとても不思議なもので、その昔、らくだ教材を使ってセルフラーニングの講義をやっていたときにさかのぼります。一冊の雑誌を見たとしさんが、あちこち連絡先をたずねてくれてやってきたとき、彼はまだ高校教師でした。 そして、その時から少しずつ自分のやりたいことを見つめ、今は、結書家として、いろんなところで活躍しているのだから、本当にすごいと思います。 何よりも有り難いのは、私がやっていた沖大の講義を、理念はそのまま、としさんなりにアレンジしてやってくれていること。 時々、福岡で教室を開いていて、時間が作れるときには寄ってくれます。 なぜか梅の季節が多くて、としさんを待っていたみたいに開いた梅の花を見て、たくさんおしゃべりをして帰って行きました。 久々におしゃべりをして楽しかったのですが、なぜか私は夜から具合が悪くなり、冬の風邪、胃腸風邪を引いたみたいです。その風邪は先週夫が来たときにかかった風邪とまったく同じでした。(潜伏期間って十日もあったっけ?) 不思議なことに、自分の中で『出してしまえば治る』という感覚があって、でるモノを出した後、ひたすら寝ていました。昨日は一日ダウン。娘は一人で起きて、朝ごはんの支度と弁当を作って、出ていきました。なんだ、やればできるじゃん(笑) その間、こんなにも寝れるんだと思うほど、ずっと眠っていましたが、時々思い出すのは、私の整体の先生きらくかんの奥谷まゆみさんの言葉でした。『カラダは持ち主を困らせようとして何かを起こすわけではない』 カラダに起きていることは、カラダにとってそれが必要だからで、カラダに素直に従っていれば大丈夫ということ。熱だろうが、痛みだろうが、ちゃんと何かの意味があるんだということ。 しみじみ、この頃食べすぎだったことを反省し、それから、色々と緊張が続いていたことを思いだし、とにかく、ひたすら、水だけ飲んで寝ていましたが、今日は元気に起きています。 結局、一日の冬眠で終わりました。 もちろん、しばらく、食べるものに気をつけておこうと思いますが… 整体を勉強し始めてから、自分のカラダと向き合う事も多くなり、自然と病気についても色々考えます。世の中で、常識だと思われていることが違うよな~と思ったり、死や老化についても自分なりの考えを持ち始め、たぶん、そんなことがあったから、父と母、二人とも家で看取ると言うことができたのだろうと思います。 いつか、私が持っている不思議な感覚をちゃんと言葉に出来たらいいなあと思っています。 当分は宿題です。 それと、としさんに風邪がうつっていないことを願っています。先に謝っておこう~ごめんね~ 家の梅の木は数種類10本くらいあるのですが、白梅は満開、紅梅はまだ、咲き始めです。 #
by theresesakai
| 2014-02-26 17:47
| 気になる言葉
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2014年 02月 20日
クリームにプラリネ・ペーストが入って、もう、プロの味。絶対マスターしたい! 3月はシュークリーム強化月間にしようかしら。体重増加が怖い春休みです。 気持ちはすっかり春休みなのですが、お菓子教室に行く前に、最後の成績を出しました。そのいきさつが何とも憂鬱で… 最後に残っていたレポートは看護学科の選択授業『文学』でした。 前期の医学科に引き続き、同じ講義なので、フランス文学を一冊ずつ取り上げ、解説しながら一緒に読んで、最後に何かを書いてもらうというパターンでした。 正直、前期より反応が悪く感じたのは、看護学科だからなのでしょうか。ずいぶんと専門的な講義が多く、命に関わる仕事だけに、文学はのどかな息抜きの授業みたいだったかも知れません。 教えている方でもそれは何となく分かっていたので、課題も比較的簡単なものにしました。自分で文章を書く(1200字以上)もしくは、短歌・俳句・川柳を10首以上作るというもの。出来、不出来はそれほど重視しません、書く事に意味があるのですよと念を押しました。 テーマを決めるのには時間がかかるかも知れないけれど、「何でもいい」わけで、一時間もパソコンの前に座れば何とかなるだろうと思います。俳句なら、ちょっとした空き時間に作ればいいのでできるだろうと… まさか、でした。インターネット上に発表されている短歌(川柳)を、コピーして出してくる学生がいるなんて… 一人は完全に丸写し。ある人が発表したページの短歌を10首抜き出しています。 一人は半分をうつしています。5つはたぶんオリジナル。 がくぜんとしたあと、この二人の顔を思い浮かべて、単位を出すわけにはいかないが、呼び出して叱責して、再レポートを出させようと思ったのですが、隣で息子が一言「これはカンニングと一緒だぜ」と。 そうなのです。見つからなければ、まんまと単位をもらえるだろう…それなら、ラッキー。見つかったら謝れば何とかなるだろう…先生はあまり怖くないし…専門科目でもないし…二人の女子学生が、そう安易に考えたのがよく分かりました。 きっちり不可をつけなければ、彼女たちが自分の中にある『甘さ』や『弱さ』と向き合うチャンスを奪ってしまうことになってしまいます。 人間というのはそうそう変わるものではありません。おそらくは、これまでもそうやって、ピンチを小さなごまかしですり抜けて来たことでしょう。でも、命と向き合う職に就く彼女たち、自分の弱さが引き起こすちょっとしたごまかしが、もしかしたら取り返しのつかないことを引き起こすかも知れない…大学にいる間に、失敗をして自分と向き合う事になれば、まだ、間に合います。 悪いことに、私は、最後の講義の時に、全部を丸写しした学生と話をしていました。彼女は看護学科に入ったにもかかわらず、モデルの仕事をしたいという夢を捨てきれず、モデルの卵をしながら看護学生をしていたのです。パリに行ったときの写真を見せてもらって、看護師になるかモデルをするか、決めきれないから、両方頑張るというその子に、「しっかりやりなさい、レポートをちゃんと出してよ」と念を押して出てきたのです。やはり、二つを両立させるのは難しかったのでしょう。 あの先生なら分かってくれるかもと言う甘えもあったかも知れない… が、教師の側としては、裏切られたショックをぬぐいきれず… そんな諸々の感情をグッと押し込みました。来年度、見逃してくれない嫌な先生といわれても、ここはきっちりしなければなりません。断固として不可。単位は出しません。 そして、来年はきっちり、コピー&ペーストは見つけ次第不可と警告しようと思いました。『甘い教師』に見られてしまうのは、私が、自分の講義に今ひとつ自信が持てないからかも知れないと思いました。今年の反省点として、来年は、足下を固めます。 後味の悪い思い話なので、おいしそうな写真を二つ載せておきますね。最近だいぶん腕を上げています、ふふ。 #
by theresesakai
| 2014-02-20 15:23
| お仕事
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2014年 02月 13日
送り迎えは親の義務なので、私も通った小学校。アシュトンゲイト・プライマリー・スクール。 外国の学校は何もかもめずらしいことばかりでした。朝、子どもたちを送っていくと、教室に入ることはできず、みんな校庭で遊んでいます。そして、先生が会議を終えてスタッフルームから出てきて、おもむろに鍵を開けると、みんなぞろぞろついて教室に入っていきます。教室の鍵が閉まっているのは、保安のため。おもしろいのは、先生の手には紅茶がなみなみと入ったマグカップが握られていること。生徒と一緒に教室に入った先生は、紅茶を飲みながら、朝のミーティングを始めます。 今更、20年も前のイギリスの話を書いたのは、「外国事情概論」という講義をすることになった時、さんざん悩んだ末に、この時の体験を元に講義を組み立てたからでした。タイトルはそのものずばり『世界の学校』という本を見つけたときには飛び上がって喜びました。 講義を三つに分けて、第一部は教科書に沿って、一つの国を取り上げ、教育制度などの講義。第2部は、留学生に来てもらって、母国の教育の話。第3部はテーマを決めてグループディスカッションです。 たぶん、20年前のイギリスでの体験がなければ、こんなことは思いつかなかったし、『教育』というテーマは、2000年からずっと追いかけていたことでした。セルフラーニング・ネットワークでみんなと話をしてきたことや、その前に、平井さん達と勉強していたフリースクールやチャータースクールのことなど、「あ、あれか」と言うのが何度かあって、過去の自分の学びが今につながった実感がありました。 留学生に来てもらうという思いつきも、前に、留学生と日本人学生のインタビューゲームなどを企画していて、日本人学生が如何に留学生に刺激を受けるか、よく分かっていたので、必ず実りがあると確信がありました。 グループディスカッションだけは初の試みで、いやはや、毎回冷や汗ものでしたが、学生の参加型の講義というのは、やがて大学教育の柱になっていきそうな感じですから、とにかく必死でした。そういう意味では、とても頑張った半年でした。 最後の講義で、フリースクールについて話をしないと片手落ちと思ったので、沖縄の『よみたん自然学校』を紹介したのですが、「まなびばおきなわ」も少しずつ軌道に乗ってきているようなので、来年は紹介できたらいいなあと思っています。 なんだかいろんなモノがつながって不思議な感じです。 #
by theresesakai
| 2014-02-13 16:15
| お仕事
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2014年 02月 04日
ここ数日は、3月の陽気だったとか。ひさびさに窓を開け放って掃除をして、そして、昨日は節分でした。 沖縄にいるときは、スーパーで大豆を買ってきてまいていたものの、いつも「違うよな~」と思っていたのは、お豆は神社で買ってくるものと思っていたからです。 節分になると、母が日吉神社にお参りして、福豆を買ってくるのが習慣でしたから。 去年は、母の具合が悪かったと思うのですが、一人で行ったような…記憶もあいまい。 一昨年は確かに母と一緒に行きました。そして、福豆500円にくっついてくる福引きを引くのです。運のいい年は、お酒。外れると「長寿飴」 お酒をあててくると父は喜んでいたのを思い出します。日本酒大好きだったからなぁ。 今年は一人で行きました。 いつもだったら、寒くて、境内でだしてくれる、ショウガたっぷりの飴湯が嬉しいのですが、今年はとくに感慨もないのは暖かいからでしょう。そういえば一昨年母と行ったときには、小雨が降っていましたっけ。寒い日だった… そして、おきまりの福引き。「お酒、あたれ!」と思っていたら、私がひいた三角くじを渡したおじさんが、なかなか開けきれず「こりゃ、あたるばい」って、笑っていたら、ホントにあたりました。ポリエステルのブランケット。毛布なのか、タオルケットなのか、判然としませんが、でっかいので、周りの人がみんな「お~あたったばい」と… もうすぐ、母の一周忌です。具合が悪くなったのは、年末からだったので、2ヶ月くらいの介護でした。退院して一週間で亡くなった父の場合と違って、母の時は、私にもいろいろな葛藤がありました。同じ季節がめぐってくると、気持ちが沈むような記憶がよみがえります。 先日「文学」の講義の教材にするために、父が亡くなった後に書いた通信用の原稿を読み返したのですが、しみじみ、母のことを書かなくてはと思いました。書いていないから、私の中では母の介護の記憶をきちんと整理し切れていないのかも知れません。 レポートを見て、成績をつけ終わったら、書いて見ようと思います。3月はじめに沖縄行きのキップを取ったので、出来ることならけじめをつけて、最後の通信を出そうと思っています。 さい先の良い節分、しばらくは梅の花を楽しみながら仕事かな。最後の写真は最初に咲き始めた梅の木。 #
by theresesakai
| 2014-02-04 10:24
| 季節の花や木
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2014年 01月 20日
沖縄では、ほとんどフランス語しか教えていなかったので、この二つの講義を始めるのはとても大変でした。あれやこれや自分の引き出しを開けてみて、これは使えるかも、と言うモノを片っ端からひっぱりだし、組み立てていきました。 内容だけでなく、生まれて初めてのパワーポイントを使った講義。最初は緊張するし、準備は中途半端だし、ホントぼろぼろでしたが、おもしろがってくれる学生が増えるにつれて、こちらも楽しくなりました。 フランス文化は今年2年目。前の年のスライドや資料があるので、ある程度何とかなります。最後の講義で何をしたいかリクエストを募ったら「何か食べたい」と書いてきた女子学生が…ずっと迷っていたのですが、頑張って、マドレーヌを焼きました。 3年前夏休みで帰っている間に父の容態が悪くなり、とうとう亡くなってしまって、母との約束で、久留米に住むことに決めました。沖縄の友達とも離れて、仕事、NPO、バレエ、整体など、少しずつ積み上げてきた関係がすっぱり切れてしまい、自分で決めたことながら、何とも空虚でした。 そんなとき、久留米にいるからできると思ったのは、suger&butterさんのお菓子教室に行くことでした。自己流でお菓子を作っていたから、レパートリーを増やすくらいのつもりだったのに、本格的に習ってみると、全く違うのでびっくり。それから、デジタルのはかりから買って、一から出直し(笑) 何より家族が喜んでくれるので、折々に復習しながら3年。この頃、ようやく思い通りのお菓子ができるようになりました。デコレーションはまだまだだし、ラッピングも中途半端ですが…味はなかなか。仕事を再開するようになっても、月に一度のお菓子教室は続けていますが、フランス文化の講義でお菓子を配るなんて、自分でもびっくりです。「いろんな変わった先生がいるけどさ、講義でお菓子を配る先生ははじめて!」と娘が笑っていました。 登録人数が55なので、来ない学生がいると言っても、50コは作らねば、と名古屋から帰って忙しい中で作りましたが、無事できあがると達成感もあります(笑)マドレーヌというのはフランス人とは切っても切れないお菓子なので、配りがいもあるというもの。へそ(こぶ?)が出ているのが本当のマドレーヌだよ、と講釈も忘れずに。ホントはNHKの『グレーテルのかまど』のマドレーヌの回を見せたかったのですが、DVDの焼き付けがうまくいかず残念。 学生たちの評判は上々で、それも嬉しかったのですが、何よりうれしかったのは、これまでやってきたばらばらのことが、少しずつつながってきたという感覚を持てたこと。これは、あと二つの講義でも同じで、それについてはまた書きます。 さて、花壇のパンジーとガーデンシクラメンは、この寒さにも負けず元気に咲いています。 #
by theresesakai
| 2014-01-20 11:57
| 日々の暮らし
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